おうちのリフォームに関しては、さまざまなお得な制度がありますが、今いちばん注目されているのが「グリーン住宅ポイント制度」です。新型コロナで落ち込んだ経済を活性化させるためにできた新しい制度で、リフォームでは最大60万円相当のポイントが付与されます。
おうちの断熱化やバリアフリー化を検討されている方、それからテレワークスペースや防音、抗菌リフォームなどを検討されている方はお得にリフォームできる可能性があるので、ぜひチェックされてくださいね。
グリーン住宅ポイント制度とは?
グリーン住宅ポイント制度は、新築・リフォーム・既存住宅の購入でポイントがもらえる制度です。
リフォームでもらえるポイントの上限は、一般世帯で最大45万ポイント。40歳未満の若者世帯や、18歳未満の子供がいる子育て世帯は最大60万ポイントまでに拡大されています。1ポイントは1円相当なので、最大60万円分お得にリフォームが実施できるということです。
グリーン住宅ポイントで追加できるリフォーム工事
発行されたグリーン住宅ポイントは、商品に交換するだけでなく、「追加工事にも利用できる」のがうれしいところ。主にコロナ禍の「新しい生活様式」の実現を後押しするようなリフォームと、防災関連のリフォームに使えます。
「ワークスペースの設置や防音リフォームで、テレワーク環境を整えたい」「玄関のセカンド洗面や抗ウイルス建材で、ウイルスに備えたい」といった希望がある方は、ポイントがもらえる工事と合わせて実施することで、お得にリフォームが実施できるかもしれません。
新しい生活様式を意識した住まいにするリフォーム
コロナ禍でテレワークを導入される企業が増え、おうちでのウイルス対策も気になるように。そんな新しい生活様式を意識したリフォームにポイントが使えます。
ワークスペースの設置
おうちでテレワークしやすい環境にするため、ワークスペースを設置したり、間取りを変更したり。テレワーク関連設備の設置、共同住宅での共用ワークスペース設置なども対象です。
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音環境向上工事
防音設備を設置することで、お子さんの在宅中もテレワークに集中できたり、近所への音漏れを気にせず楽器演奏や映画鑑賞を楽しめたりします。
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空気環境向上工事
換気設備の設置や、空気浄化作用のあるものの設置も対象です。
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菌・ウイルス拡散防止工事
ウイルスや菌を家のなかに持ち込まないよう、玄関まわりにセカンド洗面や立水栓を設置される方も増えています。そのほか抗菌・抗ウイルス建材、非接触型設備の設置も対象です。
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家事負担軽減に資する工事
キッチン、浴室、洗面所、トイレまわりの設備や、宅配ボックス、収納といった家事をラクにする工事も対象です。幅広い工事が対象なので、多くの方が利用できます。
災害に備えた住まいに変えるリフォーム
停電・断水対策としての蓄電池や太陽光発電の設置、水害・台風対策、地震対策工事にもポイントが使えます。最近は災害も多いので、防災について気になるという方は、この機会にリフォームを検討されてはいかがでしょうか。
詳しい追加工事の内容は、こちらに掲載されています。>> グリーン住宅ポイント 追加工事交換について
グリーン住宅ポイントがもらえるリフォーム工事
では、どのようなリフォームでグリーン住宅ポイントがもらえるのか解説します。下記の①~③は必須工事なので、いずれかを必ず実施しなければなりません。そのうえで④~⑥の工事も検討しましょう。
①エコ住宅設備の設置
高効率でお湯を沸かしたり、節水できたりする設備を追加するリフォーム工事です。以下のような設備に対して、それぞれポイントが発行されます。
太陽熱利用システム・高断熱浴槽・エコキュート・エコジョーズ・ エコフィール・ハイブリッド給湯器 | 2.4万ポイント/戸 |
節水型トイレ | 1.6万ポイント×設置台数 |
節湯水栓 | 0.4万ポイント×設置台数 |
②開口部の断熱改修
窓やドアから熱を逃げにくくして、冷暖房効率をアップさせる工事です。断熱性の高い玄関ドアや複層ガラスに交換したり、既存窓の内側に内窓を設置したりします。
ガラス交換 | 0.2~0.7万ポイント×枚数 |
内窓設置・外窓交換 | 1.3~2万ポイント×設置箇所 |
ドア交換 | 2.4~2.8万ポイント×設置箇所 |
③外壁、屋根・天井、床の断熱改修
外壁・屋根・天井・床に規定以上の断熱材を使い、冬は暖かく夏は涼しい家に変えるリフォームです。工事する部位と、使用する断熱材の性能によって、もらえるポイントが変わります。
外壁 | 5~10万ポイント/戸 |
屋上・天井 | 1.6~3.2万ポイント/戸 |
床 | 3~6万ポイント/戸 |
④バリアフリー改修
ここから先は、①~③をおこなったうえで追加ポイントがもらえる工事です。高齢の方がいらっしゃるご家庭では、バリアフリー改修を検討されてはいかがでしょうか。
手すりの設置 | 0.5万ポイント/戸 |
段差解消 | 0.6万ポイント/戸 |
廊下幅等の拡張 | 2.8万ポイント/戸 |
ホームエレベーターの新設 | 15万ポイント/戸 |
衝撃緩和畳の設置 | 1.7万ポイント/戸 |
⑤耐震改修
旧耐震基準で建設された住宅では、現行の耐震基準に適合させるリフォームでもポイントがもらえます。昭和56年5月31日より前に着工された建物は、旧耐震基準の可能性があるので、この機会に検討されると良いでしょう。
耐震改修 | 15万ポイント/戸 |
⑥リフォーム瑕疵保険等への加入
リフォーム工事を実施する際に、住宅瑕疵担保責任保険法人がとりあつかっている「リフォーム瑕疵保険」や「大規模修繕工事瑕疵保険」に加入されると、ポイント加算の対象となります。
瑕疵保険への加入 | 0.7万ポイント/契約 |
グリーン住宅ポイント制度を活用したリフォームの注意点
グリーン住宅ポイント制度を使われるときに、いくつか注意したい点も解説します。
最低5万ポイント以上の工事が対象
グリーン住宅ポイントが発行されるのは、ここまで見てきた①~⑥のうち実施する工事のポイントを合計して5万ポイント以上になったときのみです。もし5万ポイントを下回る場合、何らかの工事をプラスするか、制度の活用をあきらめるかどちらかを選ぶことになります。
2021年10月31日までに契約締結を!
グリーン住宅ポイント制度の対象期間は、2020年12月15日から2021年10月31日まで。この期間内に、工事請負契約や不動産売買契約を締結しなければならないので、気を付けてくださいね。なお最初の契約締結が期間内であれば、あとからの変更があっても問題ありません。
グリーン住宅ポイントを活用したい方はご相談ください!
今回は、グリーン住宅ポイント制度について、現段階で確定している情報をお伝えしました。まだ公表されていない情報もあるので、国から発表され次第、そちらの続報もお伝えしますね。
スペースアップでは、グリーン住宅ポイント制度活用のご提案や、申請のお手伝いも積極的におこなっています。意外と幅広く使える制度になりますので、「こんなリフォームがしたい!」とお気軽にご相談ください。一戸建てだけでなく、マンションのご相談も承っております。
記事の監修者
リフォームアドバイザー
藤本塁
お客様のお困りごとやご要望を伺い、提案から完工までをトータルでサポート。お客様からのご依頼に合わせて、豊富な知識と経験を駆使し、安心安全快適な暮らしをご提案。商品の特性や選び方から費用の目安など、理想の暮らしをご検討する際のポイントや注意点を、わかりやすくお伝えします。
お客様のお困りごとやご要望を伺い、提案から完工までをトータルでサポート。お客様からのご依頼に合わせて、豊富な知識と経験を駆使し、安心安全快適な暮らしをご提案。商品の特性や選び方から費用の目安など、理想の暮らしをご検討する際のポイントや注意点を、わかりやすくお伝えします。