現地調査とは、リフォームする家をリフォーム会社に見てもらうこと。工事内容を決めたり、正確な見積もりを出したりするのに欠かせない工程です。
もしかすると「家を見に来てもらうってことは、絶対に契約しなきゃいけないの?」と身構えてしまう方もいるかもしれませんね。しかし、ほとんどのリフォーム会社では、現場調査は無料の範囲内になります。
住まいに少しでも気になるところがあれば、「どんなリフォームができるのかな?どのくらい費用がかかるのかな?」といったことを知るためにも、ぜひ気軽に受けてみてください。
今回は、現場調査についてイメージしていただくために、チェックする項目や、知っておきたいポイントなどご紹介します。
リフォーム前の現地調査のチェック項目
現場調査では、1~2時間ほどかけて家の細部までチェック。「どんなリフォームができるのか?」「建物の構造上の問題や、劣化箇所はないか?」など確認し、正確な見積もりや設計プランに反映します。
では、場所ごとにどんなことをチェックするのか、具体的に見ていきましょう。
キッチン
キッチンや通路のサイズを計測する
キッチン自体のサイズや通路の幅、レンジフードや収納の寸法など細かく採寸します。家具家電のサイズも測って、収納プランに役立てます。
点検口を開けて給排水管の状態を見る
建物によって給排水管の位置やつなぎ方はさまざま。シンク下や床下の点検口を開けて確認します。レイアウト変更する場合など、給排水管を動かさなければならないケースもあります。
電源やガスの状態を確認する
キッチンは電気を多く使う場所なので、コンセントの数や位置、電気容量の確認も重要です。レイアウト変更や新たな機器を入れる場合、電気配線工事が追加で必要となるかもしれません。
内装やレイアウトを考える
システムキッチンだけ交換するケースもありますが、「使いやすく間取りを変更したい」「内装を新しくしたい」など希望される場合もありますよね。ダイニングやリビングとの位置関係を確認したり、床や壁の傷み具合を見たりして、リフォーム内容を決めていきましょう。
浴室
浴室のサイズを計測する
選ぶシステムバスのサイズの目安を把握するため、浴室の幅・奥行き・高さなどを計測します。基本的には同じサイズを選びますが、浴室スペースを広げられるタイプのシステムバスや、拡張工事で浴室を広くできるケースもあります。
搬入経路は問題ないかチェック
浴槽や壁パネルは非常に大きい商品のため、搬入口や廊下の幅、角は曲がれるか等のルート確認がとても大切です。
給排水管の位置や状態を見る
設計図や目視で排水経路や勾配を確認し、新しい浴槽との接続を考えます。古い家の場合、給水管が細く引き直しが必要だったり、サビが出ていて交換したほうがよかったりするケースも。
給湯設備等を確認する
給湯器のメーカーや品番、どのくらいの給湯能力があるか確認。劣化していて交換したほうがいい場合もあります。
トイレ
既存トイレの品番を確認する
便器とタンクに貼ってある品番を確認。室内の広さに合わせて、どんな便器へ交換できるか考えていきます。
水圧を確認する
タンクレストイレは水道自体の圧力で洗浄するため、一定以上の水圧が必要です。マンションや古い建物では水圧が低いことがあるため、測定器等で調べます。最近は低い水圧で設置できるタンクレストイレの機種もあります。
排水の位置と方向を見る
トイレの排水は大きく分けて床排水・壁排水の2通り。排水位置に合う品番を選んでいきます。
内装を考える
壁や床が古くなっていれば、内装リフォームも考えます。手すりの設置など、バリアフリー化を検討された方が良い場合もあるでしょう。
構造・外観
外壁や屋根の状態を見たりさわったりする
手でさわって白い粉がつけば、塗装が劣化しているサイン。遠くから見ただけでは分からなくても、よく見るとひび割れやシーリングの傷みなどが発見されることも多いです。
劣化が進むと雨漏りや構造劣化につながるため、劣化の状態からいつ頃どんなメンテナンスを入れれば良いか判断します。
地震に対する強さを判定
スペースアップでは、耐震診断も無料で行っています。建物の構造や地盤、劣化状態などをチェックして、地震に対する強さや補強の必要性を判断します。
床下や小屋裏の目視調査
戸建て住宅は、床下や小屋裏の点検口から、シロアリ被害や土台の腐食などをチェックすることもできます。
壁の内側を目視でチェック
天井付近の壁紙に変色があれば、雨漏りしている可能性があります。内側と外側から見て判断します。
壁や床の音を確認
壁や床の裏のことは目で見て確認できないため、音で判断します。壁や床をノックすると、壁の裏に下地材があるか、床はどのように張られているか等を判別できます。
現地調査の際に知っておきたいポイント
現場調査の前に片付けしなくてOK!
現場調査で家に人が来るとなると、「片付けしておかなくちゃ!」と思うかもしれませんね。しかし、ぜひいつもどおりの状態で現場調査の日を迎えてください。
普段の生活や困りごとがリアルに伝わるので、家族の生活にあわせたリフォームプランが立てやすくなります。
希望をうまく伝えられるようにまとめておくべき?
たしかに、「こんなリフォームがしたい!」という希望が明確だと、現場調査もプランニングもスムーズです。しかし希望がまとまっていなくても、うまく伝えられなくてもOKです!リフォーム会社の担当者が、現在の困りごとやあなたの好みなど、うまく聞き出してくれますよ。
リフォーム会社の担当者の対応をチェックしよう
現場調査は、リフォーム業者が信頼できるか判断する絶好の機会です。担当者の対応について、以下のようなポイントを確認してみてください。
- 採寸や物の扱いはていねいか?
- 自分と担当者の相性は良さそうか?
- 話をしっかり聞いてメモをとっているか?
工事内容や費用をしっかり確認しよう
せっかく時間をかけて現場調査してもらったら、その結果はしっかり確認しましょう。どんなリフォームができて、どのくらいの費用や日数がかかるのか詳しく話してもらいます。不具合や劣化が発見されたら、「今すぐ補修すべきなのか、将来行うべきなのか」も聞かれることをおすすめします。
まとめ
現地調査をすることで、建物の状態が分かるのはもちろんのこと、ご家族がどのような暮らし方をされているのかもリフォーム会社に伝わりやすくなります。
普段どんな動きで家事をされているのか、どこでくつろいでいるのかを実際の住まいで確認することで、より暮らしやすいプランのご提案につながるのです。
スペースアップでは、現場調査・耐震調査を無料で実施しております。「今すぐリフォームするわけではない」「ちょっと気になるところを見てほしい」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。
記事の監修者
リフォームアドバイザー
藤本塁
お客様のお困りごとやご要望を伺い、提案から完工までをトータルでサポート。お客様からのご依頼に合わせて、豊富な知識と経験を駆使し、安心安全快適な暮らしをご提案。商品の特性や選び方から費用の目安など、理想の暮らしをご検討する際のポイントや注意点を、わかりやすくお伝えします。
お客様のお困りごとやご要望を伺い、提案から完工までをトータルでサポート。お客様からのご依頼に合わせて、豊富な知識と経験を駆使し、安心安全快適な暮らしをご提案。商品の特性や選び方から費用の目安など、理想の暮らしをご検討する際のポイントや注意点を、わかりやすくお伝えします。