コロナウイルス流行で感染予防対策として重視されている「換気」。
ひんぱんに窓を開けるのが面倒、また冷暖房のロスが気になるという方は、「換気リフォーム」を検討されてはいかがでしょうか。
工事内容も簡単で、工期も短くすむため、他の内装リフォームなどをされるついでにプラスしていただけます。
今回は換気リフォームの具体的な方法や工事内容、費用などについてご紹介します。
空気の流れをつくる窓リフォーム
効果的な換気には、空気の流れをつくることが大切です。
1カ所だけ窓を開けるよりも、複数の窓をあけて「空気の入口と出口」をつくることで、効率的に部屋の空気を動かすことができます。
FIX窓を開閉式に交換
FIX窓とは、開け閉めすることのできない、はめごろしの窓のこと。
採光はとれますが、空気を入れ替えることはできません。
FIX窓
上げ下げ窓
たてすべりだし窓
風を取り込みやすい窓に交換
シンプルな引き違い窓は、横から吹く風を取り入れにくいもの。
FIX窓の両サイドに窓のついたウインドキャッチタイプに変更すれば、1枚の窓で空気の入口と出口をつくれます。
ウインドキャッチ窓
玄関を採風ドアにリフォーム
窓を開けると防犯面がちょっと心配・・・と感じられる方におすすめなのが、玄関を採風ドアにリフォームすること。扉を開かず、施錠したまま自然の風を取り入れることができるので安心です。
風の通り道ができるので、玄関にこもりがちな臭いや湿気、熱気などを外に出すことも可能。風だけでなく光も取り込むことができ、明るく使い勝手の良い玄関になります。
24時間換気システムでさらに快適に!
効率良く換気するには、「風を入れる窓」と「出ていく窓」が必要です。
しかし新築と違ってリフォームでは、構造やマンションの管理規約の問題により、窓の位置を変えるのは難しいケースが多いのが現状です。
そこで役に立つのが、機械で自動的に換気を行う「24時間換気システム」の導入です。
2003年7月以降は設置が義務化されていますが、それ以前の建物だと導入されていないケースも多いので、リフォームでつけてみるのはいかがでしょうか。
24時間換気システムのしくみ
排気ファンで汚れた空気を排出、給気ファンできれいな空気を入れるシステムです。窓を開閉しなくても、機械の力で24時間にわたって家中が新鮮な空気に入れ替えられます。
リフォームの方法と費用
リフォームの方法はさまざまですが、換気扇と空気清浄機の良いところ取りをしたのが「ハイブリット換気システム」。フィルターを通すことで外気の汚れの侵入を防ぎ、室内の汚れた空気は外に排出します。LIXILの「エアマイスター」という商品は、エアコンのような壁掛け式で後付けできます。
外に面した壁に換気口などの穴があいていれば取り付け可能。マンションで新しい穴を開けるのは難しいですが、戸建住宅なら工事で穴あけできる場合もあります。
工事期間も短く、最短1日でリフォームすることができるのでおすすめです。
費用は、トイレなど小型のもので1万円程度、リビングやキッチン、浴室など大きなものだと15〜25万程度が相場です。
まとめ
快適な生活だけでなく、感染症予防対策としても重要な換気。
短い期間で手軽にリフォームできることもあり、家族の健康を守るためにも換気リフォームはおすすめです。
スペースアップにはプランナーがいるのでお客様に合わせたカスタマイズが可能。どういった工事が最適か、実際にお家を見て判断させていただけますので、リフォームご検討の際にはぜひご相談ください。
記事の監修者
リフォームプランナー
鈴木淑子
二級建築士 / インテリアコーディネーター
お客様の要望に応えるべく、プロの目線と女性の目線を掛け合わせて、様々なプランをご提案。ご要望を反映した図面や完成予想図を見ながら細かく話し合い重ね、理想を超える住まいをデザイン。間取りや動線、インテリアデザインまで、幅広く理想の暮らしを叶えるためのポイントを、わかりやすくお伝えします。
お客様の要望に応えるべく、プロの目線と女性の目線を掛け合わせて、様々なプランをご提案。ご要望を反映した図面や完成予想図を見ながら細かく話し合い重ね、理想を超える住まいをデザイン。間取りや動線、インテリアデザインまで、幅広く理想の暮らしを叶えるためのポイントを、わかりやすくお伝えします。