「子ども部屋を2つに区切りたい」「リビングの一部を仕切って寝室や書斎にしたい」間取り変更をしたいとき、手軽な方法の1つが間仕切りを設置すること。壁をつくるのとは違って、レイアウトを簡単に変えることができます。今回は間仕切りの種類やリフォーム方法について解説します。
どんな間仕切りの種類がある?
空間をしっかり分けられるのが、引き戸タイプや折れ戸タイプの間仕切り戸をつけるリフォーム。完全な個室のように使えて、空間を広げたいときには開け放つこともできます。
引き違い戸タイプ
最も開閉が簡単なのが、引き違いタイプの間仕切り戸です。間口に合わせて3枚、4枚と戸の数を増やすと、大きく開放して1つの空間のように使えます。
引き込み戸タイプ
同じようにスライドさせるドアで、左右の壁の中に戸が収まるタイプも。開いたときに扉が見えなくなるので、見た目がスッキリしますね。
折れ戸タイプ
折れ戸タイプはパタパタと折りたたんで、フルオープンにできるのが魅力。ただし引き戸に比べると、お子さんには開閉しづらく感じるかもしれません。
フルオープンタイプ
普段はドア1枚で開き戸のように使えて、広く使いたいときにはすべての戸を端に寄せてフルオープンにできるタイプの間仕切り戸もあります。最も壁に近い感覚で使用できるでしょう。
引き戸のレールの種類
引き戸や折れ戸にはレールが必要。最も施工が簡単なのが、フローリングの上にレールを載せるタイプですが、レールが数ミリ出っ張ってつまずきの原因になります。安全性や見た目のよさを考えると、埋め込み方式や上吊り方式もおすすめです。
埋め込み方式
バリアフリーを意識するならレールは床に埋め込んだ方が良いでしょう。ただしレールを埋め込むなら、フローリングと同時にリフォームしないと費用が高額になります。
上吊り方式
床にレールを設けず、上から釣り下げる方法も。下にレールをつくるのに比べて頑丈さに不安はありますが、床をフラットに仕上げることができます。
上吊りタイプの場合、床にこのようなガイドピンがあると、開閉するときに扉が振れるのを止めることができます。こちらの写真のガイドピンはマグネット吸着で引き戸が通るときだけピンが浮くので、普段は床はフラットに近く車いすなどの通行も問題ありません。レールと違ってホコリもたまりにくいのでお掃除も楽ですよ。
お部屋ごとの間仕切り戸の設置方法
では、お部屋ごとに間仕切りの具体的な設置方法を見ていきましょう。
リビングの一角を仕事スペースに
広いリビングは気持ちが良いものですが、テレワークで家にいることが増えると部屋数が足りないというお悩みがでてきた方も多いですよね。リビングの一角に間仕切り戸をつければ、フレキシブルな書斎として使えます。
こちらはパナソニックの「スクリーンウォール」という間仕切り開閉壁を使って、リビングの一角を書斎として仕切っています。仕事に集中したいときは扉を閉めて、お子さんの学習を見守りたいときには扉を開いて使うことができます。お仕事スペースは書類やパソコンなど、物でごちゃごちゃとしがち。このように仕切りを設ければ、来客時などサッと隠すこともできていいですよね。
ガラス戸で寝室をつくる
「ワンルームをなるべく広く使いたい」「でもリビング部分と寝室部分はゾーニングしたい」この2つのお悩みを解決できるのが、寝室部分の間仕切りリフォームです。
扉を壁の端から端まで壁のように一列に並べると、フルオープンできる間仕切りに。普段は扉を開いて大きなリビングとして使い、来客時はベッドルームを独立させることができます。ドアを1枚だけ開閉することもできますし、すべての扉を壁際に寄せて大きなワンルームとしても使えます。上吊りタイプなら床にレールもいらないので、フルオープンにしても足元スッキリです。
写真のようなガラス戸にすると光がたっぷり入り、細かくお部屋を区切っているのに圧迫感がありません。もし来客時にベッドルームが丸見えになるのが気になるなら、半透明タイプにすると光は入りつつプライバシーは確保できます。
成長に合わせて間仕切りできる子ども部屋
お子さんが小さいうちは、兄弟でのびのび走り回れるような広い子ども部屋が理想。しかし、小学生、中学生と成長していくと、兄弟それぞれの個室が欲しいですよね。
【リフォーム施工事例】つなげたり分けたり、姿を変える洋室で今も将来も使いやすい部屋
このように子ども部屋の真ん中を間仕切り戸にすれば、可変性のある子ども部屋に。お子さんが巣立った後も、このように子ども部屋の真ん中を間仕切り戸にすれば、可変性のある空間になります。お子さんが巣立った後も、大きな寝室に、狭い趣味室にとそのときの用途に合わせて使えます。
まとめ
開いたり閉じたりできる間仕切り戸は、ご家族のライフスタイルにあわせてお部屋の間取りを変えられてとても便利です。間仕切りの種類やレールの施工方法などさまざまなスタイルがあるので、価格やデザインの好みに合わせて決めると良いでしょう 。
スペースアップでは、お客様のご希望に合わせて 最適なリフォームをご提案させていただきます。「こんなスペースがほしい」「ここの使い勝手が悪い」などお悩みやご希望をなんでもご相談ください。
スペースアップのリフォーム事例は、こちらのページからご覧いただけます。
記事の監修者
リフォームプランナー
鈴木淑子
二級建築士 / インテリアコーディネーター
お客様の要望に応えるべく、プロの目線と女性の目線を掛け合わせて、様々なプランをご提案。ご要望を反映した図面や完成予想図を見ながら細かく話し合い重ね、理想を超える住まいをデザイン。間取りや動線、インテリアデザインまで、幅広く理想の暮らしを叶えるためのポイントを、わかりやすくお伝えします。
お客様の要望に応えるべく、プロの目線と女性の目線を掛け合わせて、様々なプランをご提案。ご要望を反映した図面や完成予想図を見ながら細かく話し合い重ね、理想を超える住まいをデザイン。間取りや動線、インテリアデザインまで、幅広く理想の暮らしを叶えるためのポイントを、わかりやすくお伝えします。