リフォームコラム

壁紙張り替えにかかる費用相場とは?方法やよくある失敗の対処方法を解説

お部屋の中で大きな面積を占める壁や天井。そこに張られた壁紙・クロスは、お部屋の雰囲気を大きく左右します。壁紙が汚れてきたり、クロスが剥がれてきたりすると、とても気になるのではないでしょうか。

今回は、壁紙・クロスの張り替えにかかる費用の相場やメリット・デメリット、よくある失敗の対処法について解説します。実際に壁紙・クロスを張り替えたリフォーム事例も紹介するので、リフォームする際の参考にしてください。

  1. 壁紙・クロスを張り替えるタイミングとは?
  2. 壁紙・クロスの張り替えにかかる時間と費用相場
  3. 壁紙・クロスの張り替えにかかる費用を抑えるコツ
  4. 壁紙・クロスを張り替えるメリット・デメリット
  5. 壁紙・クロスを選ぶポイント
  6. 壁紙・クロスを自分で張り替える方法
  7. 壁紙・クロスを自分で張り替える際の注意点
  8. 壁紙・クロスの張り替え失敗の原因と対処方法
  9. 【部屋別】おすすめの壁紙・クロス
  10. おしゃれな壁紙・クロスのリフォーム事例5選
  11. まとめ

まずはお気軽に
お問い合わせください

店舗で相談
見積依頼・お問合せ

壁紙・クロスを張り替えるタイミングとは?

壁紙やクロスを張り替えるタイミングは、一般的に10年前後といわれています。トイレやキッチンなどの水回り、人が多く集まるリビング、タバコを吸われるご家庭などでは、目安よりも短い期間で張り替えが必要です。

10年前後経っていなくても、次のような症状が出てきたら張り替えを検討しましょう。

  • 汚れや変色が目立つ
  • シワやたわみが目立つ
  • カビが生えている
  • 防水・消臭性能が落ちる

とくに壁紙のつなぎ目が目立ってきたら、張り替えを検討するタイミング。そのまま放置していると、次第につなぎ目がめくれあがってしまいます。慌てて業者を探さずにすむよう、余裕を持って張り替えの計画を立てましょう。

壁紙・クロスの張り替えにかかる時間と費用相場

ここからは、壁紙やクロスの張り替えにかかる時間と費用の相場について説明します。

壁紙・クロスの張り替えにかかる時間

壁紙やクロスの張り替え工事は、1部屋おおよそ1〜2日です。下地の補修が必要な場合は、丸2日程度みておいたほうがよいでしょう。

すべてのお部屋の壁紙・クロスを張り替える場合は、2LDK〜3LDKで1週間程度、4LDKだと1週間〜10日程度です。

張り替え工事当日までに、お部屋の片づけを済ませておくと、時間短縮になります。業者がすぐに作業に取りかかれるよう、事前に準備しておきましょう。

壁紙・クロスの張り替えにかかる費用の相場

壁紙やクロスの張り替えにかかる費用は、一般的に1部屋6帖(天井・壁)で約5万円〜です。すべてのお部屋を張り替える場合、3LDKだと約40万円〜かかるでしょう。

壁紙の実費以外にも、次のような費用がかかります。

  • 養生代:養生シートで、家具を保護する作業にかかる費用
  • 下地処理代:古い壁紙をはがしたあと、下地を整える作業にかかる費用
  • 廃棄処理代:古い壁紙を処理する費用
  • 家具移動代:張り替え工事のために、大きな家具を移動させる費用

壁紙の種類や、下地の補修が必要な場合など、状況によって費用は変わります。事前にリフォーム会社から見積もりをとって確認しましょう。

また、張り替え工事の直後には問題がなくても、後日はがれ・シワなどが生じて、補修が必要になることも。中には「後日の補修は有料」としている業者もあるので、注意が必要です。事前の見積もりの際に、補修費用についてもしっかりと確認しましょう。

壁紙・クロスの張り替えにかかる費用を抑えるコツ

新しい壁紙・クロスに張り替えてお部屋を一新したいけれど、費用はなるべく抑えたいところ。次は、壁紙やクロスの張り替えにかかる費用を抑えるコツを紹介します。

単価の安い壁紙を選ぶ

一般的な壁紙には「スタンダードクロス」と「ハイグレードクロス」の2種類があります。張り替え工事の費用を抑えたい場合には、より単価の安いスタンダードクロスを選びましょう。

また、大きな柄がデザインされた壁紙は、張り替え費用が割高になりがち。柄を合わせるために、20〜30cm程度のロスがでるからです。なるべく廃棄がでないような壁紙を選ぶと、張り替え費用が抑えられますよ。

家具の移動を自分で行う

家具などの荷物が多いお部屋や、足の踏み場もないほど散らかっているお部屋では、張り替え工事の前に荷物を移動させる手間がかかります。この場合は追加料金として家具の移動費用がかかったり、施工単価が上がったりする可能性があります。

もし壁紙張り替え費用を節約したいなら、事前にある程度の家具を自分で移動させておくのがおすすめです。完全にお部屋を空にするのは難しくても、なるべく作業の支障にならないよう、できる範囲で片付けておくとよいでしょう。ただしエアコンの取り外しには専門的な知識が必要なので、自分で取り外さずにプロへの依頼をおすすめします。

他の希望工事までまとめて行う

壁紙の張り替えを検討する頃になると、システムキッチンやシステムバス、床材など他の部分も古さや不具合が気になってくるのではないでしょうか。それらを1箇所ずつリフォームすると、その都度業者の出張費がかかってしまいます。

そのため壁紙・クロスの張り替え以外に希望の工事がある場合は、まとめて依頼するのがおすすめ。それぞれ単独でリフォームを行うよりも、費用を抑えられますよ。

内装リフォームが得意な会社に頼む

リフォームを行っているのはリフォーム専門業者や水回り専門業者、工務店、ハウスメーカーなど。たとえば「内装リフォームが得意な業者」「キッチンやトイレの交換の実績が豊富な水回り専門店」「不動産会社が主軸で物件探しが得意な会社」といったように、それぞれ施工範囲や得意分野が異なります。

内装リフォームの実績豊富な会社なら、壁紙張り替えに慣れているだけでなく、メーカーとの取引量も多いもの。そのため壁紙を安く仕入れられる可能性があります。「理想の仕上がり」と「リフォーム費用の節約」の両方を叶えられるでしょう。

ご自身でDIYして張り替える

壁紙張り替えの費用をもっとも抑えられるのは、ご自身でDIYして張り替える方法です。
最近は張って剥がせる壁紙の種類も豊富なので、賃貸住宅や初心者でも挑戦しやすくなっています。

ただしDIYだと「表面がデコボコになってしまった」「柄のつなぎ目がズレてしまった」など失敗するリスクもあります。とくに天井や壁の高い場所は難易度が高く、まとまった時間と体力が必要です。なかにはDIYがうまくいかず結局プロに頼むことになり、二重に費用がかかってしまうケースも。広い面積を美しく仕上げたい場合は、はじめからプロに依頼されたほうがよいでしょう。

壁紙・クロスを張り替えるメリット・デメリット

壁紙やクロスを張り替えるだけで、一気にお部屋の印象を変えてくれます。ほかにはどのようなメリットがあるでしょうか。デメリットもしっかりと把握した上で、張り替えを検討しましょう。

壁紙・クロスを張り替えるメリット

手軽にお部屋の雰囲気を変えられる

壁紙を張り替えると、比較的安価にお部屋の雰囲気を変えられます。インテリアが決まらない、飽きてきたので模様替えで気分転換したいという方におすすめです。デザインも豊富なので、好きな壁紙を選んでみましょう。

汚れや日焼けを隠せる

数年お部屋を使っていると、掃除しても取れない汚れがでてきます。たとえば日焼けによる家具やポスターの跡、画鋲やピンの跡、タバコのヤニやコーヒーのシミ、手垢による黒ずみなどです。壁紙を張り替えるとすっきりキレイにできます。

機能性をプラスできる

最近は高耐久・抗ウイルス・調湿など機能性をプラスできる壁紙も豊富です。たとえばお子さんやペットのいるご家庭なら、傷や汚れのつきにくい壁紙を。玄関やトイレには消臭・抗菌機能のある壁紙など、お部屋の用途に合わせた壁紙に張り替えることでより快適にすごすことができます。

壁紙・クロスを張り替えるデメリット

耐久性が低め

内装に使える壁材としては、他にも漆喰や珪藻土、木材などがあります。他の壁材に比べると、壁紙やクロスは耐久性が低いので、定期的な張り替えが必要です。

湿気に弱い

湿気の多いお部屋や濡れる可能性のある壁は、壁紙やクロスがカビたり剥がれてきたりしやすいです。トイレや洗面所、湿気のたまりやすい北側のお部屋は、機能性重視の壁紙を選ぶとよいでしょう。

壁紙・クロスを選ぶポイント

色・柄・機能性ともに数多くの種類がある壁紙・クロス。どれがいいか迷ってしまいますよね。ここでは、壁紙・クロスを選ぶポイントを紹介しますので、参考にしてみてください。

床・建具・家具とのバランスを考える

壁紙・クロスを選ぶときに一番重要なポイントは、お部屋全体のバランスを考えること。床や建具の木目の色調や、家具との雰囲気を合わせると、お部屋に統一感が生まれます。

(例)

  • ミディアムブラウンの床+ベージュ系の壁紙→ナチュラル系のお部屋
  • 白い床+グレー系の壁紙→モダン系のお部屋

同じ白っぽい壁紙でも、グレー系・ベージュ系など微妙に色調は異なります。お好きなインテリアのイメージに合わせて、色の組み合わせを考えましょう。

色柄クロスを効果的に取り入れる

最近は壁一面または一部に、異なる色や柄の壁紙・クロスを張って、インテリアを楽しむ方も増えています。

(例)

  • 壁一面だけグリーンやブルーの壁紙を張ってアクセントにする
  • 天井に木質調の壁紙を張って落ち着いた雰囲気にする

追加費用もそこまでかからず、お部屋の雰囲気をワンランク上げてくれます。
(関連ページ:アクセントクロス)

お部屋の用途に合わせた機能を選ぶ

お部屋の用途に合った機能の壁紙を選ぶのも、大事なポイントです。

(例)

  • 玄関の臭いが気になる→消臭・抗菌壁紙
  • 花粉やアレルギーが気になる→抗アレルゲン壁紙
  • ウイルスや細菌を抑制したい→抗ウイルス・抗菌壁紙
  • ペットと快適に暮らしたい→高耐久・消臭壁紙
  • 掃除を楽にしたい→汚れ防止壁紙

目に見えない機能ではありますが、悩みや希望に合わせた壁紙に張り替えると、より快適に生活できます。

大きめのサンプルで色や質感を確認する

壁紙・クロスを選ぶときは、大きめのサンプルを取り寄せて、色や質感を確認しましょう。
カタログは、実際の壁紙やクロスよりも色が暗く、濃く見える場合があります。写真だと質感もわかりづらいですよね。

張り替えたあとに「こんなイメージじゃなかった……」という失敗を防ぐためにも、大きめのサンプルを手に取って、色や質感を確かめましょう。

壁紙・クロスを自分で張り替える方法

壁紙を張り替えたいけれど、あまり費用はかけたくないという方は、DIYも検討されるかと思います。失敗しないためのポイントをしっかり押さえて、キレイな仕上がりを目指しましょう。

壁紙の必要数量を計算して買う

まずは壁の幅と高さをメジャーで測り、壁紙が何メートル必要かを計算します。このとき壁の「上下」「左右」で、切りしろを10cm程度確保するのがポイントです。

一般的な壁紙の幅は約90cm。たとえば「幅330cm、高さ240cm」の壁なら、幅90cmの壁紙を横に4枚並べて張ることになります。切りしろ10cmを足すと、必要な壁紙の長さはそれぞれ250cmです。250cm×4枚=約10mの壁紙を購入すればいいという計算になります。

このように壁と天井をすべて採寸し、窓やドア、クローゼットの面積はマイナスします。柄物の壁紙はロスが多くなるので、多めに購入しましょう。

必要数量の目安

広さ・部位必要数量の目安
6帖壁約30m、天井約12m
8帖壁約35m、天井約16m
トイレ壁約12m、天井約2m
洗面所壁約18m、天井約4m

家具を移動させる

壁紙・クロスの張り替え作業をスムーズに進めるためには、なるべく広いスペースが必要です。張り替えるお部屋の家具は、事前に移動させておきましょう。コンセントやスイッチのプレート、カーテンレールなども、できる範囲で外しておきます。

古い壁紙をはがして捨てる

新しい壁紙を張る前に、古い壁紙を剥がします。壁紙の四隅にカッターで切れ目をいれ、きれいに取り除きましょう。もし下地の段差や凸凹があれば、パテなどで整えると仕上がりがキレイです。

古い壁紙が剥がれにくい場合、重ね張りも検討するとよいでしょう。ただし古い壁紙立体的な模様があると、新しい壁紙がデコボコになるので下地調整が必要です。また古い壁紙にはっ水加工があると、新しい壁紙がしっかり張り付かないケースもあります。

新しい壁紙をカットしてのりを塗る

壁紙を張る場所の大きさに合わせて、新しい壁紙・クロスをカットしてのりを塗りましょう。
のりを塗ると、壁紙・クロスは1%ほど伸びます。しっかり伸びた壁紙を張ると、キレイに仕上がるため、のりを塗ってから5〜10分程度経ってから張るのがポイントです。

また近頃は、あらかじめ壁紙にのりが塗られている商品も販売されています。手間を省き、効率よく作業したい人は、のり付き壁紙を選ぶといいでしょう。

壁紙を貼って不要な部分をカットする

次はいよいよ、壁紙・クロスを張り付けます。キレイに仕上げるためには、ヘラや撫バケと呼ばれる道具を使って、ていねいにシワを伸ばして空気を抜きましょう。このとき、天井や床との隙間が空かないように、上下に5cmほど切りしろを設けて壁紙を張るのが重要です。

しっかり張り終わったら、最後に不要な部分をカットします。ヘラを角にあてて、カッターでまっすぐ切りましょう。壁紙のつなぎ目は2枚重ねて切り、隙間があかないようローラーで圧着します。隙間や傷は補修をして、はみだしたのりを拭き取ったら完成です。

壁紙・クロスを自分で張り替える際の注意点

壁紙・クロスの張り替えを失敗しないためには、事前準備と張り替え方法の予習が大切です。張り替えに必要な道具も揃えておきましょう。

また、壁紙・クロスの張り替えは、一人で行うよりも、二人以上で行うのがベスト。大きな壁紙を広げたり、脚立に立って作業したりと、一人ではなにかと大変です。複数人で協力すると、作業がスムーズに進み、失敗する確率をぐっと下げられるでしょう。

壁紙・クロスの張り替え失敗の原因と対処方法

DIYでの壁紙・クロス張り替えで、失敗した経験がある人は少なくありません。せっかくやるからには、失敗せず、キレイに仕上げたいですよね。
ここでは、壁紙・クロス張り替えで起こりがちな失敗の原因と、その対処方法について解説します。参考にしていただき、DIYを成功させましょう。

空気が入ってしまった

壁紙・クロスの張り替えでよく起こるのは、下地と壁紙の間に空気が入ってしまう失敗です。のりが付いた壁紙は、作業中ほかのところにくっつきやすく、広い範囲に張るのは一苦労。とくにはじめてDIYにチャレンジする人は、作業に慣れていないため、空気が入りやすいでしょう。

空気を入れずに仕上げるためには、道具をうまく使うのがポイント。ヘラや撫バケと呼ばれる道具を使って、ていねいに作業を進めます。もしも空気が入ってしまったときは、ほんの少しだけカッターで切れ目を入れると、空気が抜けますよ。

表面がデコボコになってしまった

下地が凸凹した状態で新しいクロスを張ると、平らに仕上がりません。古い壁紙を剥がしたときに劣化していた場合は、下地処理をしましょう。

下地の処理に使うのは「パテ」。下地の凸凹や小さな穴などを埋めるように、パテで平らにしていきます。

壁紙の柄がズレてしまった

柄ものの壁紙やクロスの張り替えは、うまく柄を合わせられず、柄がズレてしまうケースがあります。とくに大きめの柄は、ズレが目立ちやすいので注意が必要です。

柄のズレを防ぐためには、柄の繰り返す幅(リピート)に合わせて、壁紙を多めに用意しておかなければなりません。そのため柄のリピートを考慮し、必要な分を計算して壁紙を購入しましょう。

原状回復でうまく剥がせなかった

賃貸などの原状回復が必要なお部屋では、壁紙を張り替えたものの、うまく剥がせなかったという失敗も。原状回復が必要なお部屋のDIYでは、必ず剥がせるタイプの壁紙やのりを使って張り替えましょう。

剥がせるタイプの壁紙・クロスを使った場合でも、湿気が多いお部屋や、日当たりが強いお部屋では、剥がしたときにのりが残ってしまう場合もあります。そのようなときには、水拭きでやさしくふき取りましょう。

仕上がりがイメージと違った

カタログや小さなサンプルだけで、壁紙・クロスを選んでしまうと、仕上がりのイメージと違ったという失敗が起こりやすいです。カタログなどでは、実際の色や質感とは違って見える場合が多く、正確な仕上がりをイメージするのは難しいでしょう。

壁紙を選ぶ際は、なるべく大きなサンプルを取り寄せるのが重要。届いたサンプルを張り替える部屋に合わせてみると、イメージしやすいでしょう。”

他の部分の劣化が目立つようになった

新しい壁紙やクロスに張り替えたあと、もともとの柱や木枠などの劣化が、目立つようになる場合があります。今までは気にならなかった部分も、新しい壁紙と比べると悪目立ちしてしまい、塗り直したくなる人も少なくないでしょう。

しかしDIYの工程としては、劣化した部分の塗装のほうが、壁紙張り替えよりも先。せっかく張った壁紙を剥がして、劣化部分を塗装したあとに張り直す必要が出てきます。壁紙の張り替えを検討するタイミングで、ほかの部分も劣化がないかよくチェックしておきましょう。

【部屋別】おすすめの壁紙・クロス

次に、お部屋別におすすめの壁紙・クロスを紹介します。

リビング・ダイニング

飽きないシンプルな壁紙を

リビング・ダイニングは長い時間過ごす部屋なので、飽きない、落ち着く壁紙を選ぶとよいでしょう。白やベージュなどの壁紙・クロスは、部屋を広く感じさせる効果があるので、開放感のある部屋に仕上がります。壁紙張り替え後にソファやカーテンを買い換えた場合にも、合わせやすいでしょう。

アクセントクロスを効果的に使う

リビング・ダイニングに個性を出したいという方は、壁一面だけにデザイン性のある壁紙・クロスを張るのがおすすめ。お部屋全体を個性的にするよりも、一面だけにアクセントをつけると、落ち着いた雰囲気と個性をうまく調和させられるでしょう。

リビング・ダイニングに求められる壁紙の機能

人が集まりやすいリビング・ダイニングなので、消臭効果や汚れ防止機能も求められます。とくにペットと暮らすご家庭や、タバコを吸うご家庭では、機能性を重要視して選ぶとよいでしょう。

キッチン

暖色系やベージュ系

オレンジや黄色などの暖色系は、食欲を増進させる効果や、料理を引き立たせる効果があります。また、ベージュ系の温かみのある壁紙・クロスを選ぶと、落ち着いた雰囲気の中で料理できるでしょう。

大型家電や家具と色を合わせる

キッチンの壁紙は、冷蔵庫やキッチンボード、システムキッチンの色と合わせるのがベター。大きな家具と調和する壁紙・クロスを選ぶと、キッチンに統一感が生まれます。

キッチンに求められる壁紙の機能

機能面では、防汚機能や消臭機能がある壁紙がおすすめです。水はねや油飛びのお手入れが楽になりますし、調理後のニオイや生ごみの嫌なニオイを取り除いてくれるので、キッチンを清潔に保ちやすいですよ。

トイレ・洗面所

淡い色や小さな柄は空間を広く見せる効果あり

トイレ・洗面所は比較的狭い空間のため、圧迫感を与えないのが大切。淡い色や小さな柄の壁紙・クロスは、空間を広く見せる効果があるのでおすすめです。

アクセントクロスで個性を出す

空間の小さなトイレや洗面所は、好みのデザインの壁紙に挑戦しやすい場所ともいえます。大きな柄や濃い色合いの壁紙・クロスは、壁一面だけにアクセントとして張ると、個性的で印象的な空間を演出できるでしょう。

トイレ・洗面所に求められる壁紙の機能

水回りの中でも、とくに汚れやすいトイレや洗面所には、防汚・消臭・抗菌機能など、高性能な壁紙・クロスがおすすめです。表面の強度が高く、汚れ防止・抗菌効果があるフィルムタイプの壁紙を選ぶと、お手入れがしやすくなるでしょう。

寝室

落ち着きのある色で良質な睡眠を

一日の疲れを取る寝室の壁紙・クロスは、鮮やかな原色系の色よりも、オフホワイトやベージュ、ブラウンなどの淡い色がおすすめ。また、淡いブルーやグリーンは、視覚的に癒やし効果があり、睡眠の質をよくするといわれています。ご自身にとって落ち着ける色を選んで、質の良い睡眠につなげましょう。

寝室に求められる壁紙の機能

長時間睡眠する寝室は、ニオイや湿気がこもりがち。消臭機能や吸放湿性のある壁紙・クロスがおすすめです。

和室

和の壁紙で落ち着いた雰囲気を

和室の壁紙・クロスには、和素材のものを選ぶと、まとまりのある落ち着いた雰囲気に仕上がります。床の間などの一部分を、和紙柄やアクセントのある色の壁紙にすると、和室の良さを引き立たせてくれるでしょう。

隣室の雰囲気に合わせる

リビング横の和室の壁紙・クロスは、リビングの壁や天井に合わせると統一感が生まれます。シンプルな色や柄の壁紙を選んで、自然につながる空間にするのもおすすめです。

子供部屋

成長にあわせた張り替えも

子どもは成長の過程で、好みがかわるもの。年齢に合わせて、張り替えることも考慮しましょう。低年齢の時期は、カラフルな色やキャラクターもの、動物や花柄などが好まれます。中学生以降は、シンプルな壁紙を選ぶお子さんが多いです。

飽きないシンプルなデザインもあり

飽きてしまうのが心配なときは、壁紙・クロスはシンプルなものを選び、カーテンを好みの柄にするとよいでしょう。

おしゃれな壁紙・クロスのリフォーム事例5選

最後に、実際に壁紙・クロスをリフォームされたお部屋の事例を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

【事例1】ホテルのように洗練されたリビング

質感が美しい大理石調のタイルを壁一面に敷き詰めて、まるでホテルのような洗練されたインテリアを叶えたリフォーム事例です。間接照明やフロートタイプのテレビボードなど、上質な家具との組み合わせで、シックで落ち着いた印象になっています。
天井にはあえて黒いクロスを選び、広がりを感じる中にも落ち着きをプラス。おうちの魅力を最大限引き出すことに成功しました。

【事例2】アクセントクロスが可愛い北欧風リビング

淡い色のアクセントクロスを張った、北欧風のリビングリフォーム事例。テレビを見ながらリラックスする空間にはブルー、ワーキングスペースにはグリーンと、アクセントクロスの色を変えることで空間を効果的に区切りました。パステル系のクロスは、淡い木目のフローリングや扉とも相性抜群です。

【事例3】コンクリート打ちっぱなし風のクールなトイレ

コンクリート打ちっぱなし風の壁紙で、男前でクールなトイレに仕上げた事例です。壁一面に黒いアクセントクロス張って、空間を引き締め。横長ミラーの下には、レンガ調の壁紙をプラスしています。数種類のクロスを使っていますが、うまくまとまっています。

【事例4】遊び心たっぷりのポップな子供部屋

遊び心たっぷりのポップな子ども部屋の事例です。元気が湧いてくるような黄色の壁に、青空が広がる天井。お子さんが遊ぶうんていの横には、羽ばたく鳥たちが描かれた壁紙をチョイスしています。せっかくの子供部屋なので、このくらい思い切ってカラフルにするのもいいですよね。

【事例5】織物調クロスと間接照明が美しい寝室

こちらは高級感のある壁紙で、癒やされる寝室をコーディネートした事例です。ポイントになっているのは、ベッドヘッドの垂れ壁と間接照明のある空間。織り目調の上品なクロスを採用し、間接照明で織り目の質感が美しく照らされるようにしました。垂れ壁はあえて斜めに作ることで、大人の遊び心をプラスしています。

まとめ

張り替えるだけで、お部屋の雰囲気を変えられる壁紙・クロス。さまざまなデザインや機能性の中から、お部屋に合ったものを選びましょう。
建具や床、家具とのバランスを合わせるのも大切。カタログで決めるのではなく、大きなサンプルを取り寄せて、お部屋に合わせてみるのが失敗しないコツです。

スペースアップでは、豊富な種類の壁紙・クロスの中から、お部屋にあったものをご提案します。施工実績も数多くありますので、ぜひお気軽にご相談ください。

記事の監修者

リフォームアドバイザー

藤本塁

お客様のお困りごとやご要望を伺い、提案から完工までをトータルでサポート。お客様からのご依頼に合わせて、豊富な知識と経験を駆使し、安心安全快適な暮らしをご提案。商品の特性や選び方から費用の目安など、理想の暮らしをご検討する際のポイントや注意点を、わかりやすくお伝えします。

お客様のお困りごとやご要望を伺い、提案から完工までをトータルでサポート。お客様からのご依頼に合わせて、豊富な知識と経験を駆使し、安心安全快適な暮らしをご提案。商品の特性や選び方から費用の目安など、理想の暮らしをご検討する際のポイントや注意点を、わかりやすくお伝えします。