分電盤
電力会社から各家庭に送られた電気を各部屋に分配する装置です。電気容量がオーバーしたときなど、事故にならないように自動的に電気を切り、住まいの安全を守ります。
主幹ブレーカー(漏電ブレーカー)
屋内配線や家電製品が万が一漏電したとき、その異常を感知して自動的に電気を止め、火災や感電の事故を防ぐ安全装置です。
分岐ブレーカー(配線用遮断安全ブレーカー)
分電盤から各部屋あるいはコンセントに電気を運ぶ回路(分岐回路)に、容量以上の電気が流れたときに、その回路のみを遮断し、家全体の電気が止まるのを防ぐための装置です。一般的には20Aです。
コンセントやブレーカーには同時に流せるアンペア数の上限があります。
一つのコンセントで、何ワットまで使えるか?
電流、電圧、電力の関係は次の式であらわされます。
電流(A)×電圧(V)=電力(W)
一般的なコンセントに流せるアンペア数は15Aまでです。一般家庭用の電圧は100Vです。
一つのコンセントで合計1500Wまで使うことができます。
15A×100V=1500W
一つの回路で何ワットまで使えるか?
一般的なブレーカーは20Aです。よって、一つの回路で合計2000Wまで使うことができます。
20A×100V=2000W
200V用の配線
電気が送られてくる配線には、100V用の他に200V用のものもあります。多くの電力が
必要なエアコンやビルトインIHクッキングヒーターなどの200V機器に使われます。
ブレーカーの遮断を避けるために
一つの回路には複数のコンセントがつながっています。複数台の家電製品を同時に使う場合、各コンセントの回路と各家電製品の消費電力を確認し、容量以上の電気が流れないように気をつけなければなりません。
例えば オーブントースター900Wとミキサー200Wの場合
900W+200W=1100W<2000W 合計が2000Wより小さいので、同時に使えます。 コンセントも1500Wまで使えるので、問題ありません。 例えば オーブントースター900Wとミキサー200Wと電子レンジ1000Wの場合 900W+200W+1000W=2100W>2000W
ひとつの回路で使える電力の上限を超えるので、同時に使うとブレーカーが落ちてしまいます。
記事の監修者
設計士
西村佳晃
一級建築士 / 一般耐震技術認定者 / 宅地建物取引士
建物の構造に関する判断を行い、 地震に強く、安心して住める『強い家』を設計。プランナーの提案する図面を建築基準法に基づいた設計基準に照らし合わせ、 必要な補強を行い、採光などバランスの一番良い設計図面として仕上げます。
建物の構造に関する判断を行い、 地震に強く、安心して住める『強い家』を設計。プランナーの提案する図面を建築基準法に基づいた設計基準に照らし合わせ、 必要な補強を行い、採光などバランスの一番良い設計図面として仕上げます。