リフォームコラム

リノベーション費用の相場はどれくらい?デメリットや注意点、安く済ませるコツを紹介

建物に新しい価値をもたせるリノベーション工事。最近は「今住んでいる家の間取りや内装をガラッと変えたい」「中古物件を購入してリノベーションしたい」というご要望が増えています。そこで気になるのが、リノベーションにかかる費用面です。今回はマンションや戸建住宅、そして部屋別など、リノベーション費用について細かく具体的に解説します。

  1. リノベーションとは
  2. リノベーションとリフォームの違い
  3. リノベーション費用の相場
  4. 間取り変更をしない場合のリノベーションの費用相場
  5. マンションのフルスケルトンリノベーションの費用相場
  6. 一戸建て(一軒家)のリノベーションの費用相場
  7. フルリノベーション施工価格の費用内訳
  8. 予算内で理想の住まいを実現するには?
  9. フルリノベーションのデメリット・注意点は
  10. リノベーション用のローンの選び方
  11. リノベーションに関するよくある質問
  12. まとめ

まずはお気軽に
お問い合わせください

店舗で相談
見積依頼・お問合せ

リノベーションとは

リノベーションとは、その物件に新しい価値を与える工事のことです。古くなった建物の内装や設備を新しいものに交換したり、間取りを刷新したりして、よりオシャレで暮らしやすい住まいをつくります。

リノベーションを行うと、暮らしの質が高まるだけでなく、物件の資産価値もアップ。中古物件として売ったり貸したりするときに有利に働くこともあります。

また新築のように自由な設計ができますが、新築に比べると予算も安めに。人気エリアではなかなか新築物件や分譲地を見つけるのが難しいため、中古物件を購入して自分好みにリノベーションするスタイルも人気です。

リノベーションとリフォームの違い

リノベーションと似た単語として「リフォーム」というのもありますよね。日本でリフォームというと、原状回復的な工事を指すのが一般的です。「建物を元の状態に戻す」というニュアンスですね。たとえば壁紙を張り替えたり、システムキッチンを交換したりと、部分的な工事がよく行われます。

一方でリノベーションは「新たな価値や使い方を創る」という意味合いが強いです。家族向けの間取りを夫婦2人暮らし向けに変えたり、よりデザイン性や機能性の高いお部屋をつくったりします。

リノベーション費用の相場

建物を骨組みだけ残したスケルトン状態にして、家全体をリノベーションする場合の費用を見ていきましょう。スケルトンリノベーションの場合、内装や間取りはもちろん、配管や断熱材など普段は見えない部分にも手を入れることができます。

マンションのリノベーション費用

マンションのリノベーションにかかる費用は、10~15万円/㎡が目安です。たとえば単身者向けの30㎡のコンパクトマンションなら300~450万円、ファミリー向けの70㎡のマンションなら700~1,050万円が相場という計算になります。

一戸建てのリノベーション費用

一戸建てのリノベーションにかかる費用は、15~25万円/㎡が目安です。たとえば一般的な100㎡の一戸建てだと、1,500~2,500万円という計算になります。外壁・屋根塗装や耐震補強などをするかどうかで費用は大きく変動しますが、マンションより高額になることが多いです。築年数が新しかったり、劣化がひどくなかったりと、費用が抑えられる場合もあります。

まずはお気軽に
お問い合わせください

店舗で相談
見積依頼・お問合せ

間取り変更をしない場合のリノベーションの費用相場

リノベーションでは一度スケルトン状態にして間取り変更を含めた工事をすることが多いです。しかしなかには間取りは今のままで、内装や設備だけ一新したいという方もいらっしゃるでしょう。

間取り変更の有無は、工事の規模を大きく左右します。間取り変更をしない場合は、天井や床などを外す必要もないので、比較的小規模な工事で済ませることが可能です。

リノベーション費用も、400~700万円くらいと安めに収められることが多いでしょう。ただし水回り設備にこだわったり、家が大きかったりすると、これ以上かかることももちろんあります。

マンションのフルスケルトンリノベーションの費用相場

マンションのフルスケルトンリノベーションでは、建物をいちど構造体のみの状態にして間取りを1からつくりなおしていきます。費用相場はファミリー向けマンションで700~1,050万円程度です。具体的なリノベーション事例と費用をいくつか見ていきましょう。

【730万円】リゾートホテル風のマンションに

リゾートホテル風のマンションに

■リノベーション費用:730万円
■施工面積:64㎡

経年変化が気になる築18年のマンションは、せっかくの高い天井や大きな窓を活かせておらず、白い壁の無難な空間。内装全体を落ち着いたブラウンでまとめて、大理石調のタイル壁や間接照明でシックなホテル風の空間をつくりました。

【744万7千円】お部屋をつなげてゆったりと

お部屋をつなげてゆったりと

■リノベーション費用:744万7千円
■施工面積:62㎡

築21年と長年暮らした家を、憧れのブルックリンスタイルに。3LDKの間取りを思い切って1LDK+WICと広くし、全部屋活用できるようになりました。生活がワンランクアップし大満足です。

一戸建て(一軒家)のリノベーションの費用相場

戸建て住宅では、間取りや内装、設備だけでなく、増築や耐震・断熱化工事を伴うこともあります。マンションに比べると費用は高めで、1,500~2,500万円が目安です。具体的なリノベーション事例と費用をいくつか見ていきましょう。

【1,330万4千円】バリアフリーと増築

バリアフリーと増築

■リノベーション費用:1,330万4千円
■施工面積:55.5㎡

ご主人が不慮の事故で車いす生活に。住まいの段差を解消して、増築で新しい玄関をつくることで、家族の手助けがなくても自由に生活できるバリアフリー住宅になりました。お子さんが体を動かせるボルダリングや雲梯を設置するなど遊び心もプラスしています。

【1,697万円】木のぬくもりを感じる家

木のぬくもりを感じる家

■リノベーション費用:1,697万円
■施工面積:149㎡

築39年の中古物件は狭く暗いイメージ。生活に合わない間取りを改善して、ゆったり使える水回りに。無垢材を使ってナチュラルで大人な空間になりました。

フルリノベーション施工価格の費用内訳

ここからはリノベーションの施工費用について、内容別に細かい内訳をみていきましょう。

間取り変更/間仕切り(新設・撤去)の費用

間仕切り壁の新設・撤去10~25万円/箇所
壁紙の張り替え1~1.5千円/㎡
フローリングの張り替え3~6万円/畳

間仕切りを新設・撤去するときには、天井や壁、床材などをキレイにする工事も必要になります。すべて内装を一新したり、ドアをつけたりすると、その分費用は高くなるでしょう。

水回り(キッチン・台所・トイレ・風呂)の費用

キッチンのリノベーション50~250万円
トイレのリノベーション30~70万円
風呂のリノベーション100~150万円

水回りのリノベーションは、導入する設備のグレードによって費用が大きく異なります。またキッチンのレイアウトを変えたり、トイレやお風呂を広くしたりと、大がかりなリノベーションは費用もアップしやすいです。

リビングリフォームの費用相場・洋室・和室・玄関などの費用

リビングを拡張する40~90万円
壁紙の張り替え1~1.5千円/㎡
フローリングの張り替え3~6万円/畳
畳の張り替え5千~2万円/畳
和室全体を洋室に変更25~100万円

リビングのリノベーションは内容によって大きく変わるので、数十万円から200万円を超えるケースまでさまざまです。洋室や和室、玄関は広さや内装材のグレードによって費用が変わってきます。

クローゼット(収納)の設置費用

クローゼットの新設20~80万円

狭い壁面クローゼットなら費用は安めに。ウォークインクローゼットのような大きな収納は、費用が高くなります。棚や扉の種類によっても、費用は変わってくるでしょう。

耐震・断熱化工事の費用

筋交いや金具の追加20~25万円
軽量の屋根材へ変更100~150万円
壁、天井、床下の断熱化4千~3万円/㎡
内窓の設置5~30万円/箇所

一般的な戸建住宅の耐震補強工事は150万円前後になることが多いです。自治体の助成金制度など活用できる場合もあります。断熱化工事は、使う材料の性能によって費用が変わります。

外壁・屋根の費用

外壁塗装60~100万円
屋根塗装30~40万円
屋根の葺き替え60~250万円

上記は一般的な30坪前後の戸建住宅の価格の目安です。使う塗料の種類や、塗る面積によって値段が変わってきます。

まずはお気軽に
お問い合わせください

店舗で相談
見積依頼・お問合せ

予算内で理想の住まいを実現するには?

予算内で満足度の高いリノベーションを実現するには、優先順位をつけることが大切です。「フローリングの材質にこだわりたい」「キッチンの設備だけは質の高いものを使いたい」など希望があると思いますので、予算にメリハリをつけましょう。

リノベーション会社へ見積もり相談をするときに、予算をしっかり伝えておくということも大切です。業者側としてもその予算内に収まるように、さまざまな工夫やアイディアを提案することができます。

また住まい全体をリノベーションする場合は、仮住まいが必要になることも。ウィークリーマンションやホテルの宿泊費、引っ越し費用、荷物をトランクルームに入れる費用なども考えておきましょう。

フルリノベーションのデメリット・注意点は

フルリノベーションにもデメリットや注意点があります。後悔することのないよう、頭に入れておきましょう。

フルリノベーションのデメリットは?

フルリノベーションのデメリットは、ある程度の手間や時間がかかるということです。原状回復的なリフォームであればプランもすぐに決まりますが、規模の大きいリノベーションでは何度も打ち合わせを重ねなければなりません。

ただし間取りや内装を決めるのは、家づくりの一番楽しいところでもあります。担当の設計士との相性がよければ、充実した時間がすごせるでしょう。

また賃貸アパートの更新時期や、今住んでいる物件の売却時期、入園入学時期に間に合わせたいなど、希望のスケジュールがある場合は早めに相談してくださいね。

フルリノベーションをする上での注意点は?

フルリノベーションで壁や床をすべてはがすと、想定外の劣化が見つかることがあります。たとえば壁内の部材が腐っていたり、給排水管がボロボロだったりするケースです。工事がはじまってから補修工事が必要だということになれば、追加費用が発生するかもしれません。

こういった想定外の予算オーバーを防ぐためには、やはりリノベーションの経験豊富な業者に頼むことが重要です。「もしかしたら床下が腐食しているかも」「この築年数なら給排水管も傷んでいそう」など、現場調査・見積もりの時点で予測を立てて対処することができます。

まずはお気軽に
お問い合わせください

店舗で相談
見積依頼・お問合せ

リノベーション用のローンの選び方

リノベーション費用を自己資金でまかなうのが難しい場合、ローンを活用することもできます。主な方法は「リフォームローン」と「住宅ローン」の2パターンです。

自宅のリノベーションには、「リフォームローン」で申請

自宅のリノベーションされる場合、リフォーム専用のローンを使われるのが一般的です。ほとんどのリフォームローンは無担保型となっており、住宅ローンに比べるとやや金利は高めになっています。

リフォームローンは住宅ローンに比べると、審査が通りやすいです。借入限度額は500~1,000万円と低めになっていることが多く、返済期間も15年程度と短くなっています。

物件購入+リノベーションには、「住宅ローン」でもOK

中古住宅を購入してリノベーションされる場合、まとめて住宅ローンを使われるのが主流。住宅購入費用にリノベーション費用まで含めて借入ができる一体型ローンというものがあります。

住宅ローンに一本化することで、リフォームローンを別に組むのに比べて金利が安めに。借りられる金額が大きく、返済期間も長めに設定できるので、月々の負担は抑えられるでしょう。

リノベーションに関するよくある質問

Q1.フルリノベーションにかかる費用は?

A1.工事の内容によって大幅に変わりますが、単身者向けのコンパクトマンションなら300~450万円、ファミリー向けマンションなら700~1,050万円、一戸建てだと1,500~2,500万円くらいが目安です。

Q2.リノベーションでもローンは組めますか?

A2.中古物件を買ってリノベーションするなら、一体型住宅ローンがあります。ご自宅のリノベーション費用のみの場合、リフォームローンで対応されるケースが多いです。

Q3.予算が少ない場合はどうしたらいいですか?

A3.住まいの優先順位をつけることで、予算内で最大限ご自身の理想の形に近づけることは可能です。具体的な予算を含めて、リノベーション・リフォーム業者にご相談ください。

まとめ

リノベーションは家をグレードアップさせる工事なので、それなりに費用がかかりそうと不安に思われている方もいらっしゃるかと思います。しかしリノベーションの費用は工事内容によって変わりますし、工夫次第でコストダウンすることも可能です。

リノベーションの経験が豊富で信頼できる業者にお願いすれば、予算内で理想の家を叶えるアイデアをたくさんもらえますよ。具体的に話を進めていくとひとつひとつ費用についての不安もクリアになっていくかと思いますので、まずはリフォーム会社へお気軽にご相談ください。

記事の監修者

リフォームアドバイザー

藤本塁

お客様のお困りごとやご要望を伺い、提案から完工までをトータルでサポート。お客様からのご依頼に合わせて、豊富な知識と経験を駆使し、安心安全快適な暮らしをご提案。商品の特性や選び方から費用の目安など、理想の暮らしをご検討する際のポイントや注意点を、わかりやすくお伝えします。

お客様のお困りごとやご要望を伺い、提案から完工までをトータルでサポート。お客様からのご依頼に合わせて、豊富な知識と経験を駆使し、安心安全快適な暮らしをご提案。商品の特性や選び方から費用の目安など、理想の暮らしをご検討する際のポイントや注意点を、わかりやすくお伝えします。