リフォームコラム

キッチンの収納リフォームのポイント

調理器具や調味料、食器などでキッチン周りはごちゃごちゃしがちです。生活感が出てしまうと、部屋全体のイメージを崩してしまうことも。また作業効率も低下するので、キッチン収納のリフォームを考える人は多いでしょう。今回は、キッチンの収納リフォームのポイントを具体例とともにお伝えします。

まずはお気軽に
お問い合わせください

店舗で相談
見積依頼・お問合せ

キッチンの収納リフォームのポイント

毎日のように料理をつくり、後片づけもするキッチンは、面積のわりに収納量がとても多いですよね。食品や調味料、調理器具、食器など大きさも形もさまざまなので、収納方法に悩みがちです。

しかし、収納を増やせば増やすほどいいかというと、そういうものでもありません。ではキッチンの収納リフォームでは、どのようなポイントに気を付ければ良いのでしょうか。

ポイント1収納する物の量を把握する

まずはキッチンの収納リフォームをする前に、収納する物や量を把握することが大切です。

  • 袋麵や缶詰などのストック食材
  • 調味料
  • 調理器具
  • 普段使いの食器
  • 季節ものや頻度の少ない食器、調理器具
  • 食器用洗剤などの雑貨類

長年使ってきたキッチンには、不要な道具や食材もたまりがち。リフォームを機に、いちど物の量を見直してみるのもおすすめです。

ポイント2動線から収納位置を考える

今のキッチンでは、食器や調味料など使いたいときにサッと取り出せますか?普段よく使う物を奥にしまったり、時々しか使わない物を手前に置いていたりして、不便さを感じている家庭も多いのではないでしょうか。

キッチンの収納リフォームでは、料理や片付けをするときにどのように動くか考えることが大切です。シンク周りでよく使う調理器具はシンク下に、お皿は配膳するカウンターの近くに……とそれぞれの場所でよく使う物をできるだけ使いやすい所に収納すると、毎日の家事負担を軽減できるでしょう。

ポイント3見せる収納or隠す収納

見せる収納は出し入れしやすく、お気に入りの食器や家電をインテリアのアクセントにできるというメリットが。隠す収納はキッチンがすっきりして見え、掃除もしやすくなります。ライフスタイルや好みに合わせて、見せる収納にするのか、隠す収納にするのか決めましょう。

部位別の収納プラン 吊り戸棚

ここからは部位別の収納プランを紹介します。まずは、キッチンの収納リフォームで最も候補にあがりやすい吊り戸棚のプランです。

吊り戸棚を撤去する

吊り戸棚とは、天井や壁の高い位置に取り付ける棚です。高すぎて届かなかったり、明るくオープンなキッチンにしたかったりする場合は、吊戸棚の撤去も考えると良いでしょう。

吊り戸棚を撤去する工事費の目安は、約3万円~10万円です。解体撤去費用や内装工事費用、処分費用、交通費などがかかります。新しく張り替える壁紙のグレードや面積によっても金額は異なります。

吊り戸棚を設置する

収納スペースを今よりも多くしたい場合、吊り戸棚を新しく設置する方法も。キッチンカウンターなどに置いていたものを整理でき、すっきりしたキッチンになります。また小さな子どもは届かない高い位置なので、包丁など危険なものの収納場所にもおすすめです。設置費用は、吊戸棚の種類や大きさなどによって変わります。

昇降式の吊り戸棚に変更する

出典/LIXIL

吊戸棚は必要だけど、高い位置は出し入れしにくい……そんな方には、昇降機能付きの吊戸棚へ変更するリフォームがおすすめ。力をかけず目線の位置まで下げて、戸棚全体を見渡せます。

昇降式の吊戸棚は、電動式と手動式の2タイプ。新しく設置する費用は、電動式で50万円前後、手動式で30万円前後が目安です。

部位別の収納プラン 背面収納

背面収納は用途やライフスタイルに合わせて設置します。「メーカー品を設置する」「オリジナルで造作する」という主に2つの方法があります。

メーカー品のカップボードを設置する

家具屋さんで購入した食器棚は、天井などの手の届かない部分にほこりがたまりがち。メーカー品のカップボードなら、スペースにぴったり合ったサイズのものを設置できます。またキッチン本体とデザインを合わせられるのもメリットです。

メーカー品のカップボードの商品代は、サイズや種類によって5~20万円と幅があります。ハイグレードだと50万円を超える商品も。これに取り付け工事費と諸経費がかかるので、費用としては数十万円見込んでおくとよいでしょう。

オリジナルで棚を造作する

キッチンに合わせて素材や形にこだわりたいなら、オリジナルで棚を造作するのも良いでしょう。見せる収納など、扉がついておらずシンプルな形の棚であれば、メーカー品より安く済む場合もあります。

造作棚はお好きな素材を選べるので、キッチンだけでなくリビングの雰囲気にも合わせられるのがメリット。リフォーム会社によって金額は異なるので、見積もりを依頼し、自分の予算や希望に沿うか確認するのがおすすめです。

部位別の収納プラン パントリー

パントリーは、キッチンに隣接する納屋のような収納スペースです。使う頻度の少ない調理道具や、食品類をしまうのに便利なので、設置する人が増えています。

壁面に扉付きの棚をつくる

パントリーといえば、ある程度のスペースが必要だと思っている人も多いでしょう。スペースの確保が難しい場合は、壁面に扉付きの棚を設置すればパントリーとして利用できます。扉の内側に収納棚をつくると、出し入れや整理もしやすいです。

ウォークインタイプのパントリーをつくる

キッチンを行き来するのに便利なウォークインタイプのパントリー。設置する棚の奥行+60cmを確保すると、パントリー内を自由に歩けるでしょう。ウォークインタイプのパントリーはキッチンと玄関からの動線を短くすると、家事の時短につながります。

まとめ

キッチンの収納を増やすには、いろいろな方法があります。ライフスタイルや見せる・隠す収納の好みなど、何を望むかによって、最適なキッチン収納のリフォームは変わります。またリフォーム内容や会社によって費用は異なるので、あらかじめ予算を決めておくことも大切です。

記事の監修者

リフォームプランナー

鈴木淑子

二級建築士 / インテリアコーディネーター

お客様の要望に応えるべく、プロの目線と女性の目線を掛け合わせて、様々なプランをご提案。ご要望を反映した図面や完成予想図を見ながら細かく話し合い重ね、理想を超える住まいをデザイン。間取りや動線、インテリアデザインまで、幅広く理想の暮らしを叶えるためのポイントを、わかりやすくお伝えします。

お客様の要望に応えるべく、プロの目線と女性の目線を掛け合わせて、様々なプランをご提案。ご要望を反映した図面や完成予想図を見ながら細かく話し合い重ね、理想を超える住まいをデザイン。間取りや動線、インテリアデザインまで、幅広く理想の暮らしを叶えるためのポイントを、わかりやすくお伝えします。