天井板を取り払い出てきた躯体を活かした玄関は、珪藻土の壁やダークブラウンの床を組み合わせ、個性あふれるかっこいい空間になりました。生活スタイルと動線を考えた収納で、広さを変えずにすっきり片付く暮らしを叶えました。
もともと土間部分にシューズボックス、廊下に収納がありましたが、「収納を充実させたい」というお施主様のご希望もあり、持ち物や生活スタイルを伺い、玄関の広さを変えずに収納が充実するプランをご提案しました。
シューズボックスを設置していた土間と既存の収納を合わせて、普段使う靴や傘を片付けるコンパクトな造作棚と、日用品などの収納としても活躍する大きな収納を作りました。
半クローズの造作棚は、上はよく使う靴を置いたりインテリアを楽しむスペース、下はハンガーパイプを備えて傘や長靴などを収納できるようにしました。底板をなくして土間とつながっているので雨具が濡れたままでも片付けられます。傘立てが不要になることはもちろん、乾くまで玄関に物があふれることも、後で片付ける手間もなくなり、いつでも玄関がすっきり片付くようになりました。
天井まで伸びる収納は土間まで幅を広げ、靴だけでなく外遊び用品や日用品などを片付けられるようにしました。収納の後ろにある浴室周辺の無駄なスペースを減らすことで、奥行きも広くなり収納力がアップしています。
外と中の境界線になる框(かまち)は、コンパクトでも使いやすいように直角から斜めに変更。直角だと2人では窮屈さを感じるスペースも辺が長くなることで、並んでお使いいただけます。また、奥行きを感じられるといううれしいメリットも。